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餃子から始まった中国家庭料理  

横浜市港南区の上大岡駅東口に、中華料理店「王家菜館」がある。40席のこぢんまりとした店だ。昨年10月、中国残留孤児の二世の中尾雪子さん(38)が開いた。日本語がうまく話せなかったころ、保育園のバザーで水餃子を披露した。それが自分の店をもつ夢につながった。「みんなに応援してもらって、ここまできました」

九年前、先に帰国していた母親を追いかけ、中国遼寧省から夫と娘といっしょに来日した。日本語はまったく話せなかった。

早朝は新聞配達、昼は精肉店の裏方、深夜は弁当工場で働いた。睡眠時間は四時間ほど。疲れ果て、「中国に帰りたい」と思うこともあった。

でも、母を置き去りにはできない。夫婦は「とにかく努力」を合言葉にした。

四年前の秋、日本で生まれた長男が通う保育園でバザーがあった。雪子さんは、母親から作り方を教わり、得意にしていた肉まんと水餃子を出した。二百個以上がほんの三十分で売り切れた。

「おいしかったよ」「ありがとう」。母親たちから温かい声がかかった。

 

こんなに喜んでもらえるなんて。うれしかった。屋台を出せば、売れるのではないか。弁当工場を辞め、中古の軽自動車を買った。プロパンガスのコンロを載せ、幼い娘とむすこは助手席に座らせた。

「開店」したのはJR大船駅前。初日の夜、怖そうな男が近づいてきた。

「ここで店を出すな。だれに許可もらってんだ」

「お母さんが残留孤児。お金がほしいから、肉まん作る。子どももいる。貧乏だから働かないと」

とつとつと訴える雪子さんに、男は「あそこならいい」。少し離れた場所を指さして、去っていった。

一年後、大船駅近くの商店街に間口が1メートルほどの貸店舗を見つけた。屋台をやめて、餃子や肉まんの持ち帰り専門店を開いた。注文の言葉が聞き取れず、困っていると、隣の店の人が通訳をしてくれた。

しかし、持ち帰りでは冷めてしまう。いつかは、出来立てを食べてもらう店を持とうと、毎日四百個の水餃子を作り続けた。

そして、昨年十月三日。「王家菜館」がオープンした。店には二人の中国人コックがいる。だが、餃子は、いまも雪子さんが自分で作る。

「残留孤児二世の友達の中には、やりたい仕事が出来なくて苦労している人もいる。私は店を持てたし、みんなに応援してもらって幸せです」

雪子さんは、ぱっと右手を開いてみせた。

「恥ずかしいけれど、こんなにがんばったから」。小麦粉をこね、餃子の皮を伸ばしてきた親指の先は、平べったく変形していた。

こうして念願がかない、1998年10月に第1号店を上大岡にオープンし、2000年5月には本郷台店もオープンしました。

値段もお手ごろで、味にも食材にもこだわった逸品ばかりで、地元のお客様にご好評をいただいており、土曜日や日曜日にはお待たせすることもしばしばです。

1999年12月7日 「朝日新聞神奈川版」 から

 

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