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【新着情報】

地元で日本語と英語を教えて頂いたボランティアの会の会報に、先生からこんな文章を寄せて頂きましたので、こちらもご紹介します。

 
『王 保和 君』

6月のはじめに一通のはがきを受け取った。差出人は王保和君と候雪梅さんの連名で二人が日本に永住して以来、世話になった人たちに感謝して昼食会をを開くのでぜひ参加してもらいたいとの文面だった。場所は、王君の奥さんが始めた中華料理店だという。

王君はわたしがユッカの会で日本語を教えた生徒だった。彼は中国の東北地方の出身で吉林省の大学を卒業した秀才だ。たまたま中国残留孤児の娘さんの候雪梅さんと結婚していたので、義母の日本帰国と一緒に日本にやってきて、新潟鉄工所に勤務していた。日本語は中国時代に勉強していたので上手く話せるのだが、英語まじりの会社用語が分からないので、英語と日本語を勉強したいということでユッカの会にやってきた。会社が終わり、午後7時から授業を始めるのだがほとんど休むこともなく熱心に通ってくれた。

ある日、会社の仕事とは関係ない、水餃子の作り方と餃子店のPRの書き方について相談してきた。何でそんなものを作るのか聞いてみたら奥さんの候さんが大船の商店街で手作りの餃子と饅頭の店を始めたので、その宣伝をしたいというのだが上手く書けないので教えてほしいという。

さっそく、その店に行ってみた。日曜日の大船駅前の商店街には数多くの惣菜店が立ち並び買い物客で混み合っている。その一角に王君の奥さんの店があった。間口一間もあるかどうかといった、狭い店だがなかなかの繁盛だ。店頭では王君が汗を流しながら中華餅を焼いている。声をかけようと思ったが、一生懸命に焼いている姿に声をかけずらく、しばらく眺めていた。手つきもよく、日ごろのサラリーマンの面影はない。

中華惣菜店の店主になりきっている。黙って見ていた私に気づいて顔を上げ、「先生、来てくれたんですか」と明るい笑顔をみせる。店頭に並べてある手作りの饅頭も餃子も大きさはまちまちであったが、一口食べてみると結構うまい。価格も市価の半値と安い、奥さんに声をかけて饅頭と餃子を買い込んだ。それが縁でユッカの会のクリスマスパーティーには王君の店の饅頭と中華餅を出してもらうことになった。ユッカの会の皆さんもきっと一度は食べたことがあるでしょう。

それから1年。上大岡の東口に中華料理店を開くまでになった。

上大岡駅を出て5分ばかり歩くと、王君の店がある。『王家菜館』という立派な看板が出ていた。店に入ると四人がけの椅子席6つと奥には八人座れる大きなテーブル席が、2つもある。壁には中国の文字が書かれた大きな扇子が飾られており、老酒の大きな壷が並んでいた。本格的な中華料理店だ。

当日招待されたのは王君、候さん夫妻が日本に来られてから親しくしていた友人で、初めてお会いした人たちばかりだったが、王君夫妻を中心に、来日以来の苦労話に花が咲く、王君の奥さんは中国残留孤児の母親と日本に来てから、中国で覚えた中華饅頭作りをはじめ、小学校や地域のバザーに出品したのが評判がよく、知人のつてで大船に店を出したのだそうだ。そこでの利益を積み立てて、ようやく上大岡に店を出せるようになったのは日本に来て知り合ったわたしたちのおかげと言ってくれる。わたしなどは王君に日本語を教えただけで、何もしていないのにこんなにも喜んでもらえるなんて嬉しかった。

料理も普段食べられないような中国東北地方の家庭料理が次々と出てくる。奥さんの候さんのが厨房で料理人と一緒になって作ってくれた料理だ。

中国残留日本人孤児の家庭をはじめ、いろいろな事情で日本にやってきた人たちが王君の家庭のように一生懸命に努力をして立派に生きて行く姿を見ることは本当に嬉しいものだ。


王家菜館では、餃子をはじめ湯麺・炒麺・炒飯など、中国の家庭的な味の料理をご用意して、皆様のおこしをお待ちしております。 これからも、味に素材にこだわったお店にしようと頑張ってまいりますので、ぜひ一度王家菜館にいらして下さいませ。

 

1999年12月7日 「朝日新聞神奈川版」 から

 

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